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公式 中世歌謡研究会

中世歌謡研究会は、学術的研究集団です。歌謡と音楽関連の説話を読んでいます。現在は、『梁塵秘抄』および『古今著聞集』巻第六管絃歌舞の輪講を行っています。毎年8月には、研究発表大会を行っています。このブログでは、例会のお知らせなど随時アップします。

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現代の『梁塵秘抄』

『梁塵秘抄』は、平安末期の歌謡集ですが、現代においても様々な形で受容されています。
近現代文学作品における『梁塵秘抄』の受容については、植木朝子『コレクション日本歌人選25 今様』(2011年、笠間書院)が言及していますが、ここでは児童文学、漫画、ボーカロイドの動画を紹介したいと思います。

荻原則子『風神秘抄』(2005年、徳間書店)。
平安末期、平治の乱から物語は始まり、特異な芸能の力を持つ少年と少女の恋を描きます。
作中には、『梁塵秘抄』に収められている今様が多く、引用されています。
熊野本宮、花の窟が重要な場所として登場。 物語は熊野で終わります。
最後の場面は、『梁塵秘抄口伝集』に記される後白河の熊野参詣が素材になっています。



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木原敏江『風恋記』(1999年、小学館)は、後白河の時代より下り、後鳥羽院の御代が舞台となっています。
主人公は、不二の鬼としての力と宿命を持つ二人の青年、融明と露近。
二人の成長物語を主軸に、壇ノ浦で平家一門が滅亡後、鎌倉武士の台頭、
承久の乱までの歴史のうねりを描きます。
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登場人物の一人である白拍子・乙女御前が、作中で「よくよくめでたく舞ふものは…」(330)の今様を
うたっています。

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他にも後鳥羽院、慈円、源実朝、和田義盛など歴史上の人物も多数登場します。


今様は、ボーカロイドの初音ミクの声で、「遊びをせんとや…」(359)、
「舞へ舞へ蝸牛…」(408)がうたわれている動画があります。

http://www.youtube.com/watch?v=g-8tlCijZ2Q

美貌と美声で当時の京の聴衆を魅了した芸能者としての白拍子、遊女と、
ネット上の歌うアイドルとして多くの歌をうたい、社会現象にもなった
ボーカロイド・初音ミク。
両者の在り方は、重なり合う部分があるのかもしれません。

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